「プログラミングを始めたいけど、どの言語を選べばいいの?」
「Webサイトを作りたい、アプリ開発に挑戦したい…目的によっておすすめの言語は違うの?」
「たくさん言語があって、何が自分に合っているのか全然分からない…」
プログラミング学習の第一歩は、「どの言語を学ぶか」を決めること。しかし、数多くのプログラミング言語が存在するため、初心者の方が自分に最適な一つを選ぶのは至難の業です。「とりあえず人気の言語を…」と始めてみたものの、自分のやりたいことと合わずに挫折してしまった、というケースも少なくありません。
この記事では、そんなプログラミング初心者さんのために、後悔しないための「言語選びの3つの鉄則」から、あなたの「作りたいもの」「やりたいこと」に応じた「目的別おすすめプログラミング言語10選」まで、分かりやすく徹底解説します!
この記事を読めば、あなたにぴったりの言語を見つけるための具体的な指針が得られ、自信を持ってプログラミング学習をスタートできるはずです。
さあ、あなただけの「最高の相棒」となる言語を見つけて、プログラミングの世界を楽しみましょう! 🗺️💡🚀
1. なぜ最初の言語選びが重要なのか?
プログラミング学習において、最初に選ぶ言語は、その後の学習の進捗やモチベーションに大きく影響します。
- 学習のしやすさが変わる:言語によって文法や概念の難易度が異なります。初心者にとって理解しやすい言語を選ぶことで、挫折のリスクを減らせます。
- 作れるものが変わる:言語にはそれぞれ得意な分野があります。「Webサイトを作りたい」のに、スマホアプリ開発が得意な言語を選んでしまうと、遠回りになる可能性があります。
- モチベーションの維持に関わる:自分の興味のあるものを作れる言語を選ぶことで、「作りたい!」という気持ちが学習の原動力になります。
だからこそ、最初の言語選びは慎重に、かつ自分の目的に合わせて行うことが大切なのです。
2. 後悔しない!プログラミング言語選びの3つの鉄則
数ある言語の中から自分に合ったものを選ぶために、以下の3つの鉄則を覚えておきましょう。
鉄則1:「何を作りたいか」「何をしたいか」を明確にする
- 「おしゃれなブログサイトを作りたい」
- 「友達と使える便利アプリを開発したい」
- 「ゲームを作ってみたい」
- 「AIを使って何か新しいことをしたい」
- 「日々の面倒な作業を自動化したい」
具体的な目的があれば、それに適した言語が見つけやすくなります。
鉄則2:学びやすさを重視する(特に最初は)
- 文法が比較的シンプルか?
- 日本語の入門書やオンライン教材は豊富か?
- エラーが出た時に情報を探しやすいか?(コミュニティの活発さ)
最初は「できた!」という成功体験を積み重ねることがモチベーション維持に繋がります。
鉄則3:将来性や需要も考慮に入れる(長く続けたいなら)
- その言語は今後も使われ続けるか?
- 副業や転職で活かせる求人はあるか?
- 技術のトレンドはどうなっているか?
せっかく学ぶなら、将来に繋がるスキルを身につけたいですよね。
3. 【目的別】初心者におすすめのプログラミング言語10選
ここからは、あなたの「作りたいもの」「やりたいこと」に合わせて、具体的なおすすめ言語をご紹介します!
3-1. Webサイトを作りたい!
ブログ、企業のホームページ、ECサイトなど、Webサイト制作に興味がある方向けです。
① HTML/CSS & JavaScript
HTML/CSSはWebページの骨組みと見た目を作り、JavaScriptは動きやインタラクティブな機能を追加します。Web制作の基本であり、最初に学ぶべき技術です。
- できること:静的なWebページ作成、動的なWebページ作成、Webアニメーション。
- 学びやすさ:★★★★★ (HTML/CSS) / ★★★☆☆ (JavaScript)
- 将来性:★★★★★
② PHP
Webのバックエンド(サーバー側)でよく使われる言語。WordPressのカスタマイズや、お問い合わせフォーム、会員制サイトなどの動的なWebサイト開発に適しています。
- できること:WordPressカスタマイズ、Webアプリケーション開発、データベース連携。
- 学びやすさ:★★★☆☆
- 将来性:★★★★☆
③ Ruby (Ruby on Rails)
フレームワーク「Ruby on Rails」を使うことで、高機能なWebアプリケーション(SNS、ECサイトなど)を効率的に開発できます。スタートアップ企業で人気です。
- できること:Webアプリケーション開発、Webサービス開発。
- 学びやすさ:★★★★☆
- 将来性:★★★★☆
3-2. スマホアプリを開発したい!
iPhoneアプリやAndroidアプリを作ってみたい方向けです。
④ Swift (iOSアプリ)
Appleが開発した、iPhoneやiPadなどのiOSアプリ開発専用言語。モダンで安全性が高く、コードも比較的シンプルです。※開発にはMacが必要です。
- できること:iOSアプリ開発、macOSアプリ開発。
- 学びやすさ:★★★☆☆
- 将来性:★★★★☆
⑤ Kotlin / Java (Androidアプリ)
KotlinはGoogleがAndroidアプリ開発の公式言語として推奨しており、Javaよりも簡潔に書けるのが特徴。Javaも依然として広く使われています。
- できること:Androidアプリ開発。
- 学びやすさ:★★★☆☆ (Kotlin) / ★★☆☆☆ (Java)
- 将来性:★★★★☆ (Kotlin) / ★★★☆☆ (Java)
3-3. ゲームを開発したい!
2Dゲームや3Dゲーム、スマホゲームなど、ゲーム制作に挑戦したい方向けです。
⑥ C# (Unity)
ゲーム開発エンジン「Unity」で主に使われる言語。Unityを使えば、スマホゲームから本格的な3Dゲームまで幅広く開発できます。
- できること:2D/3Dゲーム開発、AR/VRコンテンツ開発。
- 学びやすさ:★★★☆☆
- 将来性:★★★★☆
3-4. AI開発やデータ分析をしたい!
人工知能(AI)や機械学習、ビッグデータの分析などに興味がある方向けです。
⑦ Python
AI・機械学習分野で圧倒的なシェアを誇る言語。豊富なライブラリ(専門的な機能の集まり)があり、データ分析や統計処理も得意です。
- できること:AI開発、機械学習モデル構築、データ分析・可視化、Webスクレイピング。
- 学びやすさ:★★★★☆
- 将来性:★★★★★
3-5. 日常業務を自動化したい!
Excel作業の自動化、ファイルの自動整理、定型メールの送信など、日々の面倒な作業を効率化したい方向けです。
⑧ Python
ここでもPythonが登場。ファイル操作、Webブラウザ操作、Excel操作など、PC上の様々な作業を自動化するのに適しています。
- できること:ファイル操作自動化、Webスクレイピング、Excel/Word操作自動化。
- 学びやすさ:★★★★☆
- 将来性:★★★★★
⑨ Google Apps Script (GAS)
JavaScriptベースの言語で、Gmail、スプレッドシート、ドキュメントなどのGoogleサービスを連携・自動化できます。Googleアカウントがあればすぐに始められます。
- できること:Gmail自動送信、スプレッドシート自動集計、カレンダー連携。
- 学びやすさ:★★★★☆ (JavaScriptの知識があるとスムーズ)
- 将来性:★★★★☆
3-6. まずはプログラミングの基礎をしっかり学びたい!
特定の目的はまだないけれど、プログラミング的思考やコンピュータの仕組みを基礎から理解したい方向けです。
⑩ Python
やはりPythonはここでもおすすめ。文法がシンプルで、プログラミングの基本的な考え方を学ぶのに適しています。応用範囲も広いため、後から様々な分野に進めます。
- できること:プログラミングの基本概念習得、簡単なアルゴリズム作成。
- 学びやすさ:★★★★☆
- 将来性:★★★★★
(番外編) C言語
多くのプログラミング言語の元祖とも言える言語。メモリ管理などコンピュータの深い部分まで理解できるため、基礎を徹底的に固めたい人には選択肢の一つ。ただし、初心者には学習難易度が高めです。
- できること:OS開発、組み込みシステム開発、プログラミングの深い理解。
- 学びやすさ:★☆☆☆☆
- 将来性:★★★☆☆ (特定の分野では依然として重要)
4. 言語を決めた後の学習ステップ
学ぶ言語が決まったら、いよいよ学習スタートです。一般的な学習ステップは以下の通りです。
-
開発環境の準備
選んだ言語でプログラムを書いたり実行したりするための環境をPCに整えます。言語によってはオンラインの実行環境も利用できます。
-
基礎文法の学習
入門書やオンライン学習サイトを使って、変数、データ型、条件分岐、繰り返し処理などの基本的な文法を学びます。
-
簡単なプログラム作成
学んだ文法を使って、実際に簡単なプログラム(計算機、じゃんけんゲームなど)を自分で作ってみます。手を動かすことが重要です。
-
チュートリアルやサンプルコードの模写
作りたいものに近いチュートリアルやサンプルコードを探し、それを真似て作ってみることで、実践的なスキルが身につきます。
-
オリジナル作品の開発
基礎がある程度固まったら、自分のアイデアを盛り込んだオリジナル作品の開発に挑戦しましょう。これが一番の学習になり、ポートフォリオにもなります。
学習リソースについては、後ほど詳しくご紹介します。
5. 初心者向け言語選びQ&A
プログラミング言語選びに関して、初心者の方が抱きやすい疑問にお答えします。
- Q1. 複数の言語を同時に学ぶのはアリ?
- A1. 最初は一つの言語に集中することをおすすめします。複数の言語を同時に学ぶと、それぞれの文法や概念が混同しやすく、習得が遅れる可能性があります。一つの言語をある程度マスターしてから、次の言語に進むのが効率的です。
- Q2. 「将来性がない」と言われる言語は避けるべき?
- A2. 「将来性」の定義にもよりますが、ニッチな分野で根強く使われている言語もあります。ただし、学習リソースの少なさや求人の限定性を考えると、初心者が最初に選ぶ言語としては、より汎用性が高くコミュニティが活発な言語の方が安心です。自分の目的と照らし合わせて判断しましょう。
- Q3. 間違った言語を選んでしまったら、後から変更できる?
- A3. もちろんです!プログラミングの基本的な考え方(論理構造、アルゴリズムなど)は多くの言語で共通しています。一つの言語を学んでいれば、他の言語の習得も比較的スムーズに進みます。途中で「やっぱりこっちの言語の方が自分のやりたいことに合っている」と感じたら、柔軟に方向転換して大丈夫です。
6.【厳選】おすすめ学習リソースまとめ
独学でもプログラミングを学べる優良なリソースがたくさんあります。自分に合ったものを選んで活用しましょう。
6-1. オンライン学習サイト (無料あり)
- Progate (プロゲート):イラスト中心のスライド形式で、ゲーム感覚で楽しく学べる。HTML/CSS, JavaScript, Python, Ruby, PHP, Javaなど多数の言語に対応。初心者向けコースが充実。無料プランあり。
- ドットインストール:3分動画で手軽に学べる。環境構築から実践的な内容まで幅広くカバー。HTML/CSS, JavaScript, Python, Ruby, PHPなど。一部無料。
- Udemy (ユーデミー):世界最大級のオンライン動画学習プラットフォーム。有料だが、セール時には格安で購入できる。各言語の質の高い講座が豊富。
- paizaラーニング:動画レッスンとブラウザ上でコードを実行できる環境がセット。ITエンジニアの求人サイトも運営。Java, Python, PHP, C#, Ruby, JavaScriptなど。一部無料。
- freeCodeCamp:英語がメインだが、完全無料でWeb開発(HTML, CSS, JavaScript, Reactなど)を体系的に学べる。認定証も取得可能。
- MDN Web Docs (Mozilla Developer Network):HTML, CSS, JavaScriptなどのWeb技術に関する公式ドキュメント。非常に詳細で信頼性が高い。中級者以上にも必須。
6-2. おすすめ入門書 (各言語・技術の代表的なもの)
オンライン学習と並行して、体系的に学べる書籍も手元に一冊あると便利です。最新版を選びましょう。
- HTML/CSS:「1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座 (Mana)」「スラスラわかるHTML&CSSのきほん 第3版 (狩野祐東)」など。
- JavaScript:「確かな力が身につくJavaScript「超」入門 (狩野祐東)」「スラスラわかるJavaScript 新版 (桜庭洋之, 半場静)」など。
- Python:「スッキリわかるPython入門 (中山清喬, 国本大悟)」「確かな力が身につくPython「超」入門 (鎌田正浩)」など。
- Ruby:「プロを目指す人のためのRuby入門[改訂2版] (伊藤淳一)」「たのしいRuby 第6版 (高橋征義, 後藤裕蔵)」など。
- PHP:「確かな力が身につくPHP「超」入門 (株式会社ワクグミ)」「スッキリわかるPHP入門 (中山清喬, 国本大悟)」など。
- Java:「スッキリわかるJava入門 (中山清喬, 国本大悟)」「やさしいJava 第8版 (高橋麻奈)」など。
- C#:「スッキリわかるC#入門 (中山清喬, 国本大悟)」「確かな力が身につくC#「超」入門 (狩野祐東)」など。
- Swift:「絶対に挫折しない iPhoneアプリ開発「超」入門 第9版 (高橋名)」(Xcodeのバージョンに注意) など。
- Google Apps Script (GAS):「詳解! Google Apps Script完全入門 [第3版] (高橋宣成)」など。
※上記は一例です。書店で実際に手に取って、自分に合うものを選ぶのが一番です。
6-3. 学習コミュニティ・Q&Aサイト
- Qiita (キータ) / Zenn (ゼン):エンジニア向け技術情報共有サイト。エラー解決のヒントや新しい知識が得られる。
- teratail (テラテイル):プログラミング特化のQ&Aサイト。分からないことを質問すると、現役エンジニアから回答がもらえる。
- connpass (コンパス) / TECH PLAY (テックプレイ):勉強会やイベント情報サイト。同じ目標を持つ仲間と繋がれる。
- X (旧Twitter):ハッシュタグ(例:#駆け出しエンジニアと繋がりたい #今日の積み上げ)で学習仲間を見つけたり、情報収集したりできる。
- Discord:学習者向けのコミュニティサーバーが多数存在。リアルタイムで情報交換や質問ができる。
6-4. 公式ドキュメントの活用
各プログラミング言語やライブラリ、フレームワークには、公式のドキュメント(説明書)があります。最初は難しく感じるかもしれませんが、最も正確で最新の情報源です。エラーメッセージが出た時や、機能の詳細を知りたい時に参照する習慣をつけましょう。
7. 学習を楽しく続けるための5つの秘訣
プログラミング学習は、根気が必要な時もあります。挫折せずに楽しく続けるための秘訣をご紹介します。
- 毎日少しでもコードに触れる習慣をつくる:たとえ15分でも、毎日続けることが大切です。「学習の習慣化」が鍵。
- エラーを恐れず、むしろ楽しむ:エラーは成長のチャンス!原因を調べ、解決する過程で多くのことを学べます。エラー解決方法を検索するスキルも重要です。
- 小さな成功体験を積み重ねる:「動いた!」「できた!」という小さな達成感を大切にしましょう。これがモチベーションに繋がります。
- 学習仲間を見つけてアウトプットする:SNSや勉強会で仲間を見つけ、学んだことを発信したり、教え合ったりすることで理解が深まります。人に説明することで自分の理解度も確認できます。
- 疲れたら無理せず休む:根を詰めすぎず、適度に休息を取ることも重要です。リフレッシュして、また新たな気持ちで取り組みましょう。プログラミングはマラソンのようなものです。
8. まとめ|最適な言語選びで、プログラミング学習を成功させよう!
プログラミング初心者向けの言語の選び方と、目的別のおすすめ言語、いかがでしたか?
あなたにぴったりの「相棒」となる言語を見つけることは、プログラミング学習を成功させるための最も重要なステップの一つです。
大切なのは、自分の「作りたいもの」「やりたいこと」を明確にし、それに合った言語を選ぶこと。そして、焦らず、楽しみながら学習を継続することです。
今日紹介した情報が、あなたがプログラミングの世界へ自信を持って一歩を踏み出し、新しいスキルを身につけ、夢を実現するための一助となれば幸いです。
あなたのプログラミング学習の旅が、実り多いものになることを心から応援しています!
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